2012年4月23日月曜日

★ベニ:旅日記:2人の世界旅:旅して


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■コンゴザイール、民家暮らし
昨日よりベルナデットおばさんの家に泊めてもらえることになり、本当に幸せなコンゴザイール暮らしが始まっています。

今日の日記では、その民家での暮らしの様子を綴っていこうと思います。

昨日私がザイールらしさを感じた方形の家屋は、寝る場所および家財道具置き場として使われています。生活の中心は庭の土の上。庭のメインスペースには、調理台やアイロン台になる木の机、洗った食器を置く木の机棚、調理に使う臼や杵、炭火コンロがあります。生活の中心である食事は、土の上で作られるのです。またすぐ近くの小さな木の小屋には水道水をためておくボトルタンクや食材などが収納されています。

それらのすぐ近くに、ビニールシートと材木で作った大きなテント風の小屋があり、そこには電気をひっぱって、テレビなどが見られるリビングスペースとなっています。でも、床は土なんですよ。私たちはそこに泊めていただいています。半屋外なので、蚊よけ風よけを兼ねて中にテントを張りました。

写真左は、リビングスペースの小屋、その右が調理台やアイロン台にある木の机。おばさんが食材を置いている台は椅子にもなります。子供の奥に見えるのが食器を置いておく棚。

朝食はたいてい、パンにマヨネーズをつけて食べています。マヨネーズは子供も大好きな味のようです。また、薄ーく淹れた紅茶に粉ミルクと砂糖をいっぱい入れて、チャイ(ミルクティー)を作ります。紅茶の味がほとんどしないんですけどね(^^;;

庭の土の上で朝食を作り、椅子に座ってめいめいが好きな場所(でもたいていは作った場所のすぐ近く)で食べ、朝食作りの後片付けと一緒にお皿も洗います。土の上は今度は洗い場になるわけです。お皿洗いは、10歳の長女バミラちゃんがとっても上手。7歳の妹マシアナちゃんも、お姉ちゃんの見よう見まねで頑張っています。


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食事を作ったりお皿を洗ったりする場所のすぐ近くでは、庭の一角が家庭菜園となっています。素敵ですね。畑の説明をしてもらいました。マニオク、とうもろこし、唐辛子、じゃがいものようなイモ、トマトなどなど、狭い畑に見えるのですが内容は盛りだくさん! 食事作りの際に出るちょっとした生ゴミなら、ポイと畑に投げるだけだから良いですよね。「循環と共存」が上手に立ち回っている良い例だと思います。

さらにこの家の庭には、マンゴーやパパイヤ、アボカド、バナナ、リンゴの木がありました。南国フルーツでいっぱいですよ。女の子は長い棒を持って、高いところにあるマンゴーを叩いて落下させますが、木登りが得意な男の子は高い高いところにあるマンゴーも余裕で取れました。甘くて美味しいマンゴーは皮をむいただけで美味しくいただきますが、あまり甘くないマンゴーは、塩をつけて食べていました。「へえー」と感心するほど意外な組み合わせでしたが、うん、これはなかなか美味しい。

土の上で朝食を作り、土の上で洗い物をし、次は、土の上で洗濯をします。あづさも、昨日着ていたものを洗うのですが、おばさんに「パンタロン(ズボン)も洗いなさいね」って言われちゃった(^^ゞ コンゴの旅はハードだから、これまでの移動でかなり泥がついていました。


どのように私はボーアヤギを上げない

コンゴ式お洗濯、教えてもらうと、感動するほど汚れがきれいに落ちていきます。「今までの手洗いは何だったんだ!?」と自問自答したくなるほど、素晴らしい。衣類を水につけ、次に洗剤を溶かした水につけ、ここで5分待つ。両手に衣類を持ってゴシゴシこすり合わせるのではなく、両手に衣類を持って、左手を下にし(左手を洗濯板にするのです)、右手を左手にぶつけるようにしながらスライドさせます。右手と左手がぶつかるときに洗剤液を含んだ衣類を潰すように力をかけるので、繊維の間から洗剤液と汚れが出ていくのです。とても理に適っていますね。西アフリカなどでは、女性は立ったまま洗濯をしますが、ここでは小さな木の椅子(こ� �がまた可愛いんだ!)に座って洗濯をします。理由は、部分的に汚れているところがあれば、指で洗剤の粉をチョンとつけて、部分的に徹底洗いをするため。地面に置いた洗剤容器に手が届くほうがよいみたいです。手では落ちない汚れは毛先の丸いブラシで、ブラッシングするように衣類をこすります。信じられないほど、これで汚れが落ちていきました。洗剤はかなり多く使うのが印象的でした。

お洗濯をすると、洗剤液やすすぎ液などがかなり出ますよね。それらは、トイレ掃除に使っています。トイレは庭の一角にある小屋で、地面に穴をあけ、板で床張りをし、床の中央に穴をあけたもの。そこに雨よけの壁と屋根があります。半畳くらいの狭いスペースです。洗剤液やすすぎ液などは、トイレの床にザバーっと流し、床の泥やトイレの匂いを取っているのです。これも合理的なことだと思いました。


ラジオシャック製品をmanufacturs人

食事を作るのは、女性の仕事のようです。小さな(内径15cm程度)の木の臼と、先がヘラのようになっている杵を指し、「いつもいつもこれを使うのよ」と教えてくれました。例えば玉ねぎのみじん切りを作るときも、玉ねぎをその臼に入れて、ヘラの杵で叩き、どんどんみじん切りになっていきます。生姜もかなりスピーディーにおろし生姜風になります。トマトをつぶすのも同じ臼。本当、道具が少なくて美味しい食事が作れるのだから、見習わなければなりませんね。

ただし、「ソンベ」(ネギとマニオクの葉どろどろに煮たもの)を作るときは、男性が活躍します。たっぷりの葉を大きな木臼に入れ、2人が交互に杵でつき、葉をどんどん潰して水を出していくのです。ソンベはコンゴでは大事なおかずです。杵でかなり潰された葉を鍋に入れ、水と固形コンソメ少々を入れて蓋をし、あとは長時間炭火の上でぐらぐら煮ていました。

シャワーは昼間浴びるのが習慣のようです。夜だと暗いし、水が冷たいから、昼間のほうがよいのかしらね。1人バケツ1杯ほどの水でシャワーを浴びるのですが、そこに「dettol」(デトール)という液体をキャップ1杯ほど加えます。デトールは英国の会社が作った、消毒成分が入った液体で、希釈したものを傷口に塗ったり、下着のすすぎに使ったりするものです。薄く希釈して使うと、ほんのりと清潔感のある香りがします。で、それをバケツシャワーにも使うのです。デトールが入ったシャワーは子供たちも大好きなようで、今回私たちのために開封したデトールを、子供たちも喜んで使っていましたっけ。

今日は、まだ今までのハードな旅の疲れが取れておらず、昼食も摂らずに寝てしまいました。


夕方、出てきた晩ごはんを見てびっくり!! 私たちのためにとシャンパンを買ってきてくれ、おかずも大がつくほどのご馳走でいっぱいです。感動したのは生姜おろし(先ほど小臼と杵で作ると説明したもの)をマリネしてから揚げた塊肉をカットしたもの。私たちの大好物の豚の生姜焼きのような味がするのです。それに、コンゴザイールの郷土料理「シクワング」(マニオク粉をもち状にして葉でくるんで蒸したもの)に、揚げバナナ、お庭のトマト、干し魚のヤシ油煮など、コンゴの家庭料理の美味しさを本当に堪能することができました。できるだけ、日本に帰ってからもこの味を再現したいなと、つくづく思います。

夜になると、家族みんなが、ビニールシートで作った小屋に大集合。ここは電気をひっぱっているので、テレビ(公共映像は受信はしていません)にDVDプレイヤーを接続して、映画鑑賞タイムとなります。小屋の中は地面むきだしですから、家中の椅子が持ち込まれます。この地域ではスワヒリ語が主に話されるのに、子供もみんなフランス語映画を、意味が分かって聞いているようです。フランス語が公用語とはいえ、なんだかすごいなぁと、感心してしまいました。ちなみにこの家では、アクションもの映画が人気のようでした。

さてさて、今日の日記は、とっても長くなってしまいました。

そしてこれが、私たちが、ベルナデットおばさんのおかげで体験することのできた、しかも、大好きな国コンゴザイールでの、素敵な民家滞在体験です。

本日の旅
行動 :ベニ滞在、コンゴ民家体験
朝食 :食パン、マヨネーズ、スシーソ(チョリソーソーセージ)、ミルクチャイ(ミルクティー)/ベルナデットおばさんの家
昼食 :なし(体調が悪くて寝てしまった)
夕食 :生姜マリネ肉塊揚げ、シクワング(マニオク粉をもち状にして葉でくるんで蒸したもの)、揚げバナナ、ポワソンサレーのヤシ油煮、トマトサラダ、スパークリングワイン/ベルナデットおばさんの家
宿泊 :ベルナデットおばさんの家




旅情報
1コンゴフラン=0.2円
1USドル=111円

*コンゴ民主の時間
コンゴ民主は多くの国と接している。首都キンシャサは、ウガンダより2時間遅れ、ブルンジ、ルワンダ、タンザニア、ザンビアより1時間遅れ、アンゴラやコンゴ共和とは時差はない。しかしコンゴ民主の東半分と西半分では時差があるため、私たちが旅したコンゴ民主東部エリアは、首都時間よりも1時間進んでいる。



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