先のページまでは不眠の原因や主な対策を述べてきましたが、眠れない
あなたにはすでに当てはまる・考えられる要因はありましたか?
ストレスなど精神的な原因や身体の痛みなど病的原因で眠れない方が多いとは思いますが、日頃から眠りやすい環境をつくるのもとても大事なことかと思います。
寝室環境(寝室空間の温度や音など)が整っていない方や特に寝具の環境が整っていない方がとても多く見受けれれます。私は布団店を経営しておりますので日々寝具に関するご相談も受けておりますが、「この寝具環境では良い眠りができなかったのはしかたがないよな〜」と思うことがとても多いのです。
おそらく眠れない・眠りが浅いと悩んでいらっしゃる方で特に理由が思い当たらない方はだいたいがこの寝具環境ではと思ってしまいます。
それほど寝具環境が悪いのに布団や 枕はどうでもよいものを使い、身体の調子を整えるために病院や整体などに通う方、あるいは睡眠薬に頼りきりの方などが多く見受けられます。それらも必要なことかもしれませんが、ここはひとつ寝室や寝具環境を見直してくださいと声を大にして言いたいですね。普段は思いもかけていないこの部分を一つずつ改善することにより「ぐっすり眠れるようになった」と眠りに対する満足感を感じるようになった方が大勢います。
このページは大変ボリュームがありますがとても大事なページですので、
あなたも是非一度ご自分の寝室・寝具環境をチェックしてみてください。
それではまず寝室環境についてです。
快適に眠るには寝室を「眠れる空間」「あなたの一番落ち着く気持ちの良い場所」にしなければいけません。
良い寝室環境を作るには主に次の6つが大事な要素となります。
1.温度と湿度
寝室の温度は季節や地域によっても若干異なりますがおおよそ夏は23〜25度、冬場は13〜15度くらいが眠る上では適温です。
また湿度は50〜60%が適度です。あなたのお部屋や暑すぎたりあるいは寒すぎる乾燥しすぎてはいませんか?
夏場エアコンを一晩中つけるのは自律神経の切り替えを悪くするので良くないでしょうが、眠る前にお部屋の室温を若干下げて身体の体温が上がらない程度にするのは必要かと思います。また冬場にお部屋が乾燥しすぎるとのどや口が乾燥して咳をして目が覚めるなどもありますからできる範囲で室温や湿度を保つ必要があります。
2.音
あなたはちょっとした音で目が覚めてしまうことが多いですか?
車や電車の音が気になるようでしたらカーテンや窓際に防音になるシートを張るなどの対策をしてみてはいかがでしょうか。また生活音というのも意外と大きな音がします。トイレの流し水の音や玄関やドアの開け閉めの音、電気のスイッチの音など。子供や若い人でしたら眠りも深いので少々の音では目が覚めないでしょうが年配者の方ほどちょっとした音でも目が覚めやすくなっています。家族の協力を得ながら防音に工夫をしてみましょう。
またリラックスできる音楽を低い音量でかけているのも良いです。ある実験では何もしない人より10分程度早く寝つくという結果がでたそうです。
3.光
眠るために重要なホルモン、メラトニンは明るいと分泌されにくものです。だいたい500ルクス以下で分泌がはじまります。しかし夜のコンビニの明るさは2000ルクス以上と言われ、パソコンの明りも1000ルクス以上あります。他にも携帯電話の明りなども眠る前にはなるべく浴びない方がよいのです。また「明るくないと眠れない」という方も時々おりますが、お部屋の中はできるだけ暗い方が眠りには良いです。トイレなどで起きた時の足元が危ないなんてこともあるでしょうから、豆電球かそれ以下のぼんやり何かが見えるかどうか位の暗さが良いでしょう。
4.香り
香りによっても身体はリラックスして眠りを誘う効果があります。
特にラベンダーの香りは交感神経をリラックスさせますので寝床のそばでほんわりと香りが漂う空間を作ってみてはどうでしょうか。
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